「SOAマニフェスト」が発表、SOAの意味が再定義された
IBM、オラクル、マイクロソフト、レッドハットなどのエンジニアが集まり、「SOAマニフェスト策定に向けたワーキンググループ」がスタートしたことは、記事「来週「SOAマニフェスト」が宣言される! 注目せよ!」で紹介しました。
そして10月23日(日本時間10月24日)、ついにそのSOAマニフェストが公開されました。
Business value over technical strategy
ビジネスバリューは、技術戦略に優る
Strategic goals over project-specific benefits
戦略的目標は、プロジェクトの利益に優る
Intrinsic interoperability over custom integration
本質的な相互運用性は、作り込まれた統合に優る
Shared services over specific-purpose implementations
共有できるサービスは、目的別の実装に優る
Flexibility over optimization
柔軟性は、最適化に優る
Evolutionary refinement over pursuit of initial perfection
進化的な改善は、最初から完成品を求めることに優る
SOAは当初、Webサービスを用いた疎結合的なアーキテクチャ、といった技術論によって理解が広まっていった用語でした。しかし今回発表されたSOAマニフェストは、技術論ではなく、SOAという考え方そのものの原則を示したものです。このマニフェストによって、SOAという用語は再定義されたと考えるべきなのでしょう。
ちなみに、IT分野でよく知られたもう1つのマニフェスト、「アジャイルソフトウェア開発のマニフェスト」も重要なマニフェストとして知られています。
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