来週「SOAマニフェスト」が宣言される! 注目せよ!
IBM、オラクル、マイクロソフト、レッドハットなどのエンジニアが集まり、「SOAマニフェスト策定に向けたワーキンググループ」がスタートしました。InfoQのSOAマニュフェストの策定が伝えています。
「SOAマニフェスト」とは何でしょうか? ワーキンググループのWebページにはこう書いてあります(現在は内容が変更され、読めなくなっています)。
SOA Manifesto
A formal declaration of the principles, intentions and ambitions of service-orientation and the service-oriented architectural model. The SOA Manifesto will be announced in 9 days.SOAマニフェストとは
SOAの原則、意図、志(こころざし)、そしてサービス指向のアーキテクチャモデルを正式に宣言したものである。SOAマニフェストはいまから9日以内に宣言される予定になっている。
SOAマニフェスト策定のためのワーキンググループは、来週の10月21日から23日にかけて行われ、そのあと10月23日の午後4時45分(ヨーロッパ中央時間、日本時間23日午後11時45分)に正式発表される予定です。
発表は、来週オランダのロッテルダムで開催される「2nd International SOA Symposium」のクロージングセッションで行われます。その模様はビデオで記録され、SOAマニフェストとともにWebページで公開される予定です。
SOAは流行ではなかったのか?
クラウドという言葉が流行する以前に、SOAという言葉が流行したことを覚えている方は多いと思います。現在、SOAという言葉は以前ほど注目されなくなり、また使われることも少なくなりましたが、その考え方やアーキテクチャの重要性は現在も変わっていません。例えば、SOAによって普及した疎結合によるシステム構築は、いま多くのシステムで採用されるようになっています。
そしてクラウドやマッシュアップを用いたシステム構築が今後普及してくると、クラウドで提供されている複数のサービスを疎結合したシステム、社内のシステムをマッシュアップによってつないだシステム、どちらもSOA的なものですが、そうしたシステムが増えてくると予想されます。その入り口にさしかかっている現在、原則としてのマニフェストを策定することはとてもよいことではないでしょうか。
Special Thanksにマーチン・ファウラー氏が
ところで、SOAマニフェスト策定に向けたワーキンググループの「Acknowledgements」(謝辞)欄に、Special Thanksとしてマーチン・ファウラー氏の名前が書かれています。ファウラー氏は、「アジャイルソフトウェア開発のマニフェスト」(Manifesto for Agile Software Development)を策定したメンバーの一人。
もしかしたら彼が「SOAにもマニフェストが必要なんじゃないか?」とアドバイスをしたのかもしれません。