アジャイル開発手法に関する調査レポート。Scrumの普及率が圧倒的
先日、アジャイルソフトウェア開発の第一人者として知られる平鍋健児さんのお話をうかがったのですが、そのときにアジャイル開発手法に関する調査レポートの存在を知りました。非常に興味深い結果となっているので紹介したいと思います。
調査はアジャイルソフトウェア開発手法の現状を知るために行われたもので、昨年の6月から7月にかけてVersionOneという米国のソフトウェアベンダが実施、80カ国、2319人から結果が寄せられていますが、その多くはアジャイルソフトウェア開発を実践もしくは指導もしくは検討している人たちです。
興味深いポイントだけを拾ってみましょう。
まず、アジャイル開発手法を率先して取り入れているのは、開発部門のマネージャやプロジェクトマネージャ、CIO/CTOといった管理職の人たちだという結果がでています。日本では現場のエンジニアがボトムアップ的に採用していくケースの方が多いと聞いていますので、これは意外でした。しかしアジャイル開発手法はリスクマネジメントの一種でもあり、管理職が採用に動くのは実は理にかなっているといえます。日本でもそうなってほしいものです。
また、アジャイル開発手法の中で最も採用されているのはScrumで、しかも約半数という圧倒的な採用率である点も意外でした。よく知られている手法としてはXP(eXtreme Programming)のほうが有名だと思っていたのですが、実際の普及率で見るとScrumの方が圧倒的なようです。
そしてアジャイル開発手法の導入には、55%の人が90~100%程度成功していると答えています。
そして開発プロジェクトの管理に使っているツールとして最も多かった答えは、Excel。海外の人たちもやはりExcel使ってるんですね。
詳しい調査結果は、「State of Agile Development Survey | VersionOne」のページから申し込むことで入手できます。