「ライト、ついてますか」のワインバーグ氏、末期がんの治療に専念
書籍「ライト、ついてますか」や「プログラミングの心理学」などの著作で知られるジェラルド・M・ワインバーグ氏は現在、末期のがんで、今後は治療に専念するそうです。チェンジビジョンの社長で日本でのアジャイル開発の第一人者でもある平鍋健児氏のつぶやきで知りました。
ワインバーグ氏の新しいWebサイト「Gerald M Weinberg」の11月8日付けのJournalには、次のように記してあります。
I am at the AYE conference, which will be my last publc event for the forseeable future.
AYEカンファレンスに出席した。これがパブリックなイベントとしては最後になると思う。
(中略)
I've been told there's no known treatment, and that I have between 3 months and 3 years of ever-diminishing life.
治療法はないと言われている。この先の寿命は、3カ月から3年のあいだのどこからしい。
「ライト、ついてますか」は僕がエンジニア時代、仕事がもっとできるようになりたいと考えたときに先輩に教えてもらい、手にとった本でした。分かりやすい語り口の一方で、その分かりやすさの裏にあるとても深い思考を感じましたが、それは20代の若者には深すぎて、その思考を自分のものにできるとはさっぱり思えなかったことを覚えています。
ワインバーグ氏の病状については「My Story」のページに書いてあり、また誰でも「Guestbook」のページに彼へのメッセージを残すことができます。ワインバーグ氏は、メッセージにはできるだけ目を通すとのことです。
I do plan to try to keep people informed via this website, if I can keep it up. I will also try to read messages here from you.
ジェリー・ワインバーグとその仲間たちの〈計算機の人間学〉の本。この本は問題発見についての本である。問題は解くより発見する方がずっとむずかしく、ずっと面白い。―実人生で本当にものをいうのはそこなのだ。 (Amazonから)
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