グーグルのデータセンターで働くために必要なスキルとは?
巨大なデータセンターの内部が、現在のITでもっともエキサイティングな場所の1つになっていることは間違いありません。サーバの運用は退屈な仕事と思われがちですが、日本IBMで技術理事をしている関孝則氏のブログ「クラウド的な世界へ」の記事「運用スキルの行方」では、「噂では」と断ったうえで、サーバの運用について次のように書いています。
噂では、Googleは運用に博士課程を出たようなエンジニアを配置し、将来のインフラの開発のアイデアもそこから生み出しているとか。また Salesforceも、システムの研究開発は、まさに実際のシステムの運用の中で新しいものを試して、観察して、そこから更なる開発につなげていっているとのことです。
そのデータセンター内部で働くにはどうすればいいのでしょう? グーグルがアイオワ州で運用しているデータセンターの募集要項には、データセンターのスタッフにどのような職種があり、どのようなスキルが求められているのかの説明があります。興味深い説明ですので、紹介してみましょう。
データセンター設備責任者(Data Center Facilities Manager)
データセンターの設備の責任者。中規模から大規模のデータセンターか重要インフラの管理経験があることが望ましい。データセンター設備技術者(Data Center Facilities Technician)
日々のオペレーションにおける責任者。データセンターの監視と運用を行う。準学士号や商業学校卒やそれに準ずる技術経験があることが望ましい。Linuxシステム管理者(Linux System Administrator)
システムとネットワークパラメータの責任者。システムが安定運用しているか、性能に問題がないかを監視し、運用システムやモニタリングシステムの開発を助ける。Linuxの経験が2年以上あり、TCP/IP、Webサーバ、ファイアウォールとセキュリティ、NIS/NFS、DNS、MTA、プログラミングやスクリプトの開発経験があることが望ましい。データセンター技術者(Data Center Technician)
サーバやネットワーク機器の設置、日々のデータセンターにおける一般的なメンテナンスや新しいサーバの運用の責任者。2年以上のPCハードウェアに関するトラブルシューティング経験と1年以上のLinuxの経験があることが望ましい。サーバオペレーションマネージャ/ディレクタ( Manager/Director Server Operations)
データセンターのサイト管理と運用の向上に関する責任者。技術分野でのマネージャ経験があることが望ましい。修士号、博士号を優遇する。
最新のデータセンターで働くスキルとチャンスがあったら、働きたいですか?