米国の女子がコンピュータに抱くイメージは「退屈」「きつい」「おたく」
チューリング賞などで知られる米国の著名な計算機学会ACM(Association for Computing Machinery)などが行った、ティーンエイジャーに対するコンピュータへの意識調査の結果が、eWEEKの記事「Girls Still Not Choosing Computer Science as a Career, Study Says」で紹介されています。
調査結果では、コンピュータに対する男女の認識の違いが浮き彫りになりました。
人種や民族に関係なく、74%の男子がコンピュータサイエンスを専門分野として選ぶことは「非常によい」「よい」と答えているのに対し、女子は「非常によい」が10%、「よい」が22%と、男子と比較して相当低い結果になったとのこと。
The research, funded by the National Science Foundation, found that 74 percent of boys--regardless of race or ethnicity--reported that a college major in computer science was a "very good" or "good" choice for them, but only 10 percent of girls rated it as a "very good" choice and 22 percent rated it as "good."
この結果についてACMのCEOであるJohn White氏は女子のコンピュータへの興味が薄い点について「多くの要因が作用しているとは思うが、この分野のイメージが悪い点が大きいのではないか」と分析しています。
"Many factors contribute to the low interest in computer science, but the image of the field is a key element in current perceptions among this population."
では、米国でのコンピュータ分野がティーンエイジャーにどんなイメージを持たれているのでしょうか。ここでも男子と女子の大きなギャップがありました。
For example, boys tended to use words such as "design," "games" and "video," while girls responded with the more negative "boring," "hard" and "nerd."
男子は「デザイン」「ゲーム」「ビデオ」といった言葉が浮かぶ一方、女子は「退屈」「きつい」「おたく」といったネガティブな言葉が浮かぶ、という調査になったそうです。
日本でも学生の就職先としてのITは「きつい」「帰れない」「彼女ができない」などと言われて人気分野ではなくなっています。ITの人気を取り戻す必要があるのは日本だけではなく米国もだったんですね。何かいい知恵はないものでしょうか。
ここで紹介した調査レポートは、「ACM-WGBH Report Finds Gender Gap in Teen Ratings of Computing as a Career -- Association for Computing Machinery」から取得できます。
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