Opera 10たぶん明日公開! Firefox 3.5は今月末! Safari 4、Chrome 2.0は公開済み!IE 9はいつ?
Opera公式ファンサイトによると、ヨーロッパ標準時で6月16日の午前9時、日本時間では明日の午後4時に「Webの再発明」に関する発表がオペラからあるそうです。
特集ページの赤いグラフィックが目を引きます。Opera 10正式版の公開でしょう(追記:この予想は間違っていました。すいません。参照「オペラの「Opera Unite」はWebのリアルタイム化に沿った進化に見える」)。
ヨーロッパでは、10月にも発売が開始されるWindows 7がInternet Explorerを搭載しない"Webブラウザ抜き"バージョンになると発表されています。ヨーロッパ市場に強い同社にとって、Webブラウザ抜きのWindows 7はシェア拡大の大きなチャンスといえそうです。
Operaだけではなく、この1カ月は連鎖反応のようにWebブラウザの新バージョンが登場しています。皮切りは先月の5月22日、グーグルがGoogle Chrome 2.0を公開しました。そしてアップルからは先週の6月9日にSafari 4正式版が登場しました。報道によると、最初の3日間で1100万ダウンロードを達成、そのうちWindows版が過半数以上の600万を占めたとのこと。
Safari 4正式版が公開された6月9日。モジラはFirefox 3.5プレビュー版を公開しました。正式版まであとわずかとなっており、早ければ今月末にもFirefox 3.5正式版が登場すると予想されています。
Opera 10、Safari 4、Firefox 3.5、Chrome 2.0はいずれも、JavaScriptの高速化、HTML5、CSS3の標準への準拠を競うように進化しています。
こうなると気になるのはInternet Explorer 9がいつ登場するか? です。Internet Explorerのライバル達がこのように積極的なバージョンアップに取り組んでいるのに比べて、3月20日に正式版の公開が始まったInternet Explorer 8はJavaScriptの高速化やHTML5、CSS3といった標準の準拠を進めてはいますが、ライバル達は新バージョンでそれらを超えようとしています。
マイクロソフトはいまのところInternet Explorer 9に関する開発スケジュールを発表していません。一部のユーザーに対して、要望を集めていることが報道されており、着手したばかり、という感じでしょう。
これまでのInternet Explorerは標準への準拠度が低く、バージョンアップのサイクルも遅いことをずっと非難されてきました。そのため、Internet Explorer 8からは標準への準拠を優先させ、今後はバージョンアップのサイクルも早くするとしています。Web標準の進化はInternet Explorerの実装なしには進まないのが現実です。次バージョンの情報が待たれます。
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