[速報]Java Store正式発表。PC用アプリのマーケットをひらけるか?
サンフランシスコで開催中のイベントJavaOneで、PC用アプリケーションのオンラインマーケットを構築する仕組み「Java Store」が正式に発表され、今日から米国内でのβ公開が始まりました。
基調講演に登場したサン・マイクロシステムズのフェローでJavaの生みの親でもあるジェームズ・ゴスリング氏と同社社長のジョナサン・シュワルツ氏が、壇上からJava Storeの発表を行い、デモを紹介しました。
Java StoreはPC用のAppStoreといえるアプリケーションです。JavaランタイムがインストールされているPC上で動作し、Javaランタイムのアップデート機能を利用してアプリケーションの配布を行います。サン・マイクロシステムズは、Java Storeを利用するアプリケーションデベロッパーから配布料を徴収する予定です。
Java StoreはWebサイトではなく、JavaFXアプリケーションから利用します。Java Storeの画面上には登録されているアプリケーションのアイコンが表示され、このなかから利用者がアプリケーションを選べます。アイコンをクリックすると説明画面が表示されるだけでなく、アプリケーションのプレビュー機能を備えているため、インストールすることなく、どんなアプリケーションか見ることができるようになっています。
気に入ったアプリケーションが見つかれば、アイコンをデスクトップにドラッグ&ドロップするとJavaランタイムのアップデート機能によって自動的にインストールが始まります。面倒なインストールが非常に簡単になるのがJava Storeの特徴といえるでしょう。アプリケーションは無料のものと有料のものが登場する予定です。
配布可能なアプリケーションはJava製のものだけでなく、一般のネイティブアプリケーションも含まれます。また、デモンストレーションではMacが使われていたことからも分かるように、Java製のアプリケーションであればOSの種類は問わないようです。基調講演では配布されるアプリケーションの例として、マルチユーザー対応ロールプレイングゲームの「RuneScape」が紹介されていました。
Java Storeのβプログラムは今日から開始されましたが、申し込めるのはいまのところ米国内からのみに限られ、日本からの申し込みはできないようです。
JavaOne基調講演の最後には、4月に電撃的なサン・マイクロシステムズの買収を発表したオラクルのラリー・エリソン会長も登場。JavaとJavaFXへのコミットメントを訴えました。