あの技術はもう寿命か?「ITマーケット時計」ガートナーが発表
米調査会社のガートナーは、「ハイプサイクル」などで知られる、テクノロジーについて分析と調査を行っている企業です。
そのガートナーが「IT Market Clock」という、新しいチャートを発表しています。IT分野でのテクノロジーについて登場から寿命を迎えるまで4つの象限に分けて、いまどの段階にあるのかを表すチャートです。
このチャートを発表するに当たり、同社のフェローであるBrian Gammage氏は次のようにコメントしています。
"IT is no longer a set of emerging capabilities and markets, but a maturing business tool and must be managed as such," said Brian Gammage, vice president and Gartner fellow. "Every IT product and service has a finite useful life and must eventually be retired or replaced. Correct timing of retirement, replacement and reinvestment is critical."
「ITはもはや新しいものばかりを集めたマーケットではなく、成熟したビジネスツールであり、それらを管理する必要がある」と、ガートナーのフェローでバイスプレジデントのBrian Gammageは言います。 「どのIT製品やサービスも、有効といえるのは限られた期間であり、最終的には寿命を迎えたりリプレースされたりする。この正確なタイミングを見極めることは重要である」
チャートはAdvantage(先進)、Choice(選択肢)、Cost(お手頃)、Replacement(寿命)の4象限に分かれています(訳はガートナーの正式なものではなくPublickeyが訳したものを当てています)。
ビジネス用Linux、ミニノートブック、そして登場したばかりのWindows 7はAdvantage(先進)象限にありますね。アプリケーションストリーミング、アプリケーション仮想化、ブレードPC、タブレットPCなどはChoice(選択肢)に入っているのは、日本の状況からするとやや意外な気もします。
LCDモニタ、デスクトップPC、Windows XPなどがCost(お手頃)に入っているのは納得でしょう。デスクトップPCは、やはりそろそろカテゴリとして寿命を迎えつつある、ということなのでしょうか。
そしてWindows 2000、CRTモニタなどは寿命を迎えています。これは誰の目にも明らかですね。
IT Market Clockの図は「Gartner IT Market Clock」で公開されています。