IBM、オープンソースWebOS「eyeOS」をクラウド用デスクトップに
IBMは「eyeOS」と呼ばれるオープンソースのWebOSを開発しているeyeOSと協業し、来年の1月から同社のメインフレームであるSystem Zの顧客に提供を開始すると、ReadWriteWebが記事「IBM Gets Webtop From eyeOS, Eyes Google Chrome OS」で伝えています。
来年はWebをOSとした環境が次々に登場する
eyeOSのWebサイトにある説明によると、IBMはSystem zとその仮想環境を基盤とした「Solution Edition for Cloud Computing」の提供を発表しており、eyeOSはその仮想Linuxマシンのデスクトップ環境として利用されるとのことです。
ただしeyeOSのサイトの説明では、eyeOSは「sample virtual Linux desktop workload for the Solution Edition for Cloud Computing」と表現されているため、どうやら本番稼働用のデスクトップとしての採用ではないようです。
eyeOSは、主にPHPとXMLで開発された、Webブラウザの中で仮想的なデスクトップ環境を再現する、ウェブデスクトップとも呼ばれる環境です。一方で、グーグルが開発中のChrome OSやJolicloudなど、WebブラウザそのものをOSに組み込み、Webアプリケーションの実行に特化した環境も来年には登場してきます。今年から来年にかけて登場してくる、Webを基盤としたアプリケーション実行環境は、果たしてどこまで市場に浸透していくのでしょうか。
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