3億のユーザーを抱えるFacebookのデータセンター。移動は自転車、希望は100Gbイーサネット
ユーザー数が全世界合計で3億人を突破した、と9月15日に発表したばかりのFacebook。Webサイトの利用者数は、グーグル、ヤフー!に次ぐ規模だといわれています。
同社のエンジニアDonn Lee氏が、そのFacebookのデータセンターとネットワーク構成の内容を、Ethernet Allianceのイベントで紹介していました。EETimesが公開しているプレゼンテーションのビデオから、3つほど興味深いシーンを紹介しましょう。
まずは同社のデータセンターで稼働している典型的なサーバラックの様子。クアッドコアをマザーボード上に複数搭載した強力な1Uのサーバが、ラック上部でアグリゲーションされている、と説明されています。
データセンターのこの巨大さはどうでしょう。奥の方までずっとラックが続いています。これは標準サイズのデータセンターとのこと、そして写真中央にあるように、移動にはしばしば自転車やスクーターが用いられるとのことです。
そして同社のネットワーク図。下のレイヤから、サーバアグリゲーション、クラスタアグリゲーション、データセンターアグリゲーション、そして地域間を結ぶバックボーンがある、という構図になっています。
サーバアグリゲーションのレイヤでは、マザーボード上のギガビットイーサネットを10Gbイーサネットへ移行しているところで、クラスタアグリゲーションのレイヤでは10Gbイーサネットを束ねて1Tbとして運用するところとのこと。
現在、標準化が行われているイーサネットとして最速なのが、この10Gbイーサネットですが、Facebookにとってサーバアグリゲーションとクラスタアグリゲーションレイヤではもっと高速なイーサネットを必要としており、今後の100Gbイーサネットの登場に期待しているそうです。
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