オラクル、Kubernetesの開発をホストする「Cloud Native Computing Foundation」へ加盟。マイクロソフト、AWS、VMwareなどKubernetesへの支持が続く
米オラクルは、「Cloud Native Computing Foundation」にプラチナメンバーとして加盟したことを発表しました(オラクルの発表、Cloud Native Computing Foundationの発表)
Kubernetesの開発などをホストするCloud Native Computing Foundationは、2015年7月にDockerやCoreOS、Red Hat、Google、IBM、Mesosphere、シスコ、インテルなどが主導して2015年7月に発足。運営にはThe Linux Foundationが協賛しています。
同団体の最初のプロジェクトとして、Googleがオープンソースとして公開、開発されてきたコンテナのスケジューラ「Kubernetes」の開発主体をホストすることが行われ、その後gRPCやfluentd、Prometheus、containerd、rktなどコンテナを中心としたマイクロサービスアーキテクチャの実現を促進するさまざまなオープンソースソフトウェアの開発をホストしています。
Cloud Native Computing Foundationへは、7月にマイクロソフトが加盟を発表、8月にはAWSが加盟を発表し、9月にはVMwareとPivotalが加盟を発表しています。
今年に入ってコンテナへの傾倒を表明し始めていたオラクル
オラクルは今年に入って急速にコンテナへ傾倒する姿勢を見せ始めていました。4月にはDockerCon 2017で主要ソフトウェアのDocke対応の推進とDocker Storeでの配布を開始したと発表。
6月にはCoreOSと提携し、Oracle CloudでCoreOSのContainer Linuxを採用すると発表、同時にコンテナプラットフォームとしてKubernetesへの注力を表明し、オープンソースとして開発されているKubernetesのプロジェクトに対して専任のエンジニアを割り当てることも発表していました。
Cloud Native Computing Foundationへの加盟、しかも最上位のプラチナメンバーでの加盟は、こうした同社のコンテナへの傾倒姿勢をまたひとつ補強したことになるといえるでしょう。とはいえ、クラウドへの参入のタイミングも、今回のコンテナへの傾倒も、このところ同社の動きは他社に後れを取っているように見えることは否めません。
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