Kubernetesへの正式対応を示す「Kubernetes適合認証プログラム」発表、認証Kubernetesロゴマークを表示可能に。Cloud Native Computing Foundation
Kubernetesの開発をホストするCloud Native Computing Foundationは、ソフトウェアがKubernetesに正式対応しているかどうかを示せる「Kubernetes Software Conformance Certification program」(Kubernetesソフトウェア適合認証プログラム)をベータ版として発表しました。
KubernetesはDockerコンテナの大規模クラスタを運用する際のオーケストレーションツール。
参考:Dockerを管理するKubernetesの基本的な動作や仕組みとは? Kubernetesを触ってみた。第20回 PaaS勉強会
今月18日にはDockerの標準オーケストレーションツールとして次期Dockerに組み込まれることが発表されたため、オーケストレーションツールの事実上の標準になることが確実視されています。
Dockerコンテナとオーケストレーションツールは、今後普及するであろうクラウド対応のアプリケーションやマイクロサービスアーキテクチャを採用したアプリケーションの基盤として不可欠なものになるため、Kubernetesはこれからさまざまなソフトウェアにバンドルされたり、組み合わせられることになります。
Kubernetesソフトウェア適合認証プログラムは、こうした状況でのKubernetesの動作を安定したものにするとともに、Kubernetesの亜種の登場などを予防するためにの措置だと考えられます。
認証Kubernetesロゴマークが表示可能
Kubernetesソフトウェア適合認証プログラムのために、Testing Sigによる一連の適合テストツールがオープンソースで公開されています。
これにパスした製品が、認証Kubernetesプロダクトとなり、認証Kubernetesロゴマークが表示可能になります。
Once the program moves to GA, certified products can proudly display the new Certified Kubernetes logo mark with stylized version information on their marketing materials.
このプログラムが正式版になった時点で、認証された製品は認証Kubernetesロゴマークをバージョン番号とともにマーケティングマテリアルとして表示できるようになる。
「Introducing Software Certification for Kubernetes」から
認証はバージョンごとに取得することになり、また毎年再認証を受ける必要があるとされています。
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