Google Cloud向けに最適化された「Skylake版Xeonプロセッサ」、Google Cloudで利用可能に。Skylakeを採用する最初のクラウドとして
Googleは同社のクラウドサービス「Google Cloud Platform」で、インテルのサーバ向け最新CPU(コード名Sklyake)を最初に採用したクラウド事業社になったことを明らかにしました。
Googleとインテルは、昨年11月にクラウド分野で戦略的提携を行い、このときに2017年にSklyake版XeonプロセッサをGoogle Cloudに投入することも発表していました。今回の発表はそれが具体化したものです。
今回採用されたSklyake版Xeonは、カスタマイズによってGoogle Compute Engineに最適化されているとのこと。
We optimized Skylake for Google Compute Engine’s complete family of VMs — standard, highmem, highcpu and Custom Machine Types to help bring the next generation of high performance compute instances to everyone.
私たちはSklalkeをGoogle Compute EngineのVMファミリー~スタンダード、ハイメモリ、ハイCPU、そしてカスタムマシン~に最適化することで、みなさまに次世代の高性能なインスタンス提供を支援していきます。
(「Google Cloud Platform Blog: Google Cloud Platform is the first cloud provider to offer Intel Skylake」から)
いまやインテルにとってクラウド事業者はプロセッサの大口購入者であり、クラウドに合わせてプロセッサをカスタマイズすることは珍しくなくなってきています。2014年にはAWS向けに専用設計したXeonプロセッサ(Haswell版)を提供したことも発表されています。
Skylake版Xeonでは並列処理を高速に実行できるSIMD命令の拡張版であるAVX-512をXeonプロセッサとして初めて搭載。データ分析や3Dレンダリング、シミュレーションといった大量のデータを高速に計算する性能が大幅に向上するなどの特長を備えています。
Skylake版XeonはすでにGoogle Cloud Platformの米西、米東、米中央、西ヨーロッパ、東アジアのリージョンで利用可能になっています。
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