システムを正常動作していた「あのとき」に確実に戻す。システムバックアップの有効性について、デルとミラクル・リナックスが語る[PR]
業務システムにおいて、安定稼働はもっとも重要な要件のひとつですが、一方で、より高いレベルで業務を支援するために、新技術を採用した高機能、高性能なシステムであることも望まれています。
これらを両立すること、つまり「新技術の採用によって実現できることが増える一方、それを低コストで、しかも簡単にお客様に使っていただけようにする、これがDell EMCの基本コンセプト」と話すのは、デル株式会社 最高技術責任者 黒田晴彦氏です。
Dell EMCがリーズナブルで高性能なシステムを構築できる理由
同社がなぜ、こうしたことを実現できるのか。その理由は「汎用品の活用と徹底的な検証にある」と黒田氏。
「デルの製品はリーズナブルな汎用品を活用して作られています。ただし、それでソフトウェアをインストールしてみたらうまく動かない、どこにバグがあるか分からない、ということでは困る。だから私どもは、この組み合わせで、こう設定すればきちんと動く、という検証を徹底的に行います。
これによって、リーズナブルなコストで安定稼働を可能にする製品をご提供できるようになります。低コスト、高性能、高可用性の同時実現です。私たちはこれを“Dell EMC Blueprint”と総称し、お客様に安心してお使いいただけるソリューションとしてご提供していきます」(黒田氏)
複雑なシステムのバックアップとリカバリをシンプルにする
こうしたなかで同社の注力分野のひとつが、SAP ERPやSAP HANAに代表される業務アプリケーションだと黒田氏。
「SAP ERPと、インメモリプラットフォームという新しい技術を採用したSAP HANAのどちらにも対応した製品とソリューションを世界中で展開しています。システム基盤も従来のサーバやストレージ構成のほか、コンバージドインフラストラクチャやSoftware Definedプラットフォームなど多様な選択肢があります」(黒田氏)
こうしたさまざまな選択肢の組み合わせによって構築されるソリューションを効率的に運用していくには、技術力が求められると同時に、よりシンプルな方法を選択することも重要だと黒田氏は指摘します。
「ただサーバを買ってきてソフトウェアをインストールしました、というだけでは十分ではありません。例えばバックアップやリカバリひとつとっても、データベースやテーブルのバックアップ、システムバックアップ、あるいはディザスタリカバリなど、お客様の個々の事情に対応できるようなさまざまなオプションがあり、これらを使いこなしていく必要があります。
そうしたなかで、私どもはシステムのバックアップとリカバリをシンプルにするため、ミラクル・リナックスさんとのパートナーシップを結びました」(黒田氏)
システムバックアップとは文字通りシステム全体、つまりハイパーバイザやOS、ミドルウェア、アプリケーションなどのシステム全体を、そのまま起動可能な状態でバックアップするというもの。「セキュリティパッチやマイナーバージョンアップなどで万が一問題が発生した場合でもシステムバックアップが行われていれば確実に元の状態に戻せるため、安定的なシステム運用に欠かせません」(黒田氏)
デルとミラクル・リナックスは両社のパートナーシップの下、都内にあるDell EMC カスタマーソリューションセンター内の“Dell EMC-SAPコンピテンスセンター”にて、「Dell EMC Blueprint for SAP HANA」におけるミラクル・リナックスのシステムバックアップソフトウェア「MIRACLE System Savior」(ミラクルシステムセイバー)の動作検証を実施し、正常に動作することを両社で確認したとしています。
ミラクル・リナックスのマーケティング本部長 青山雄一氏は、「システムバックアップを活用することで検証済みのシステム状態へいつでも確実に戻せます。しかもMIRACLE System Saviorならバックアップのためにエージェントをインストールするといったことも不要ですので、稼働中のシステムへの影響もありません」と、検証済みのシステムに対するシステムバックアップのメリットを説きます。
どんなシステムも同一手順で迷いようもなくバックアップ・リストア可能
デルの黒田氏はMIRACLE System Saviorの利点をさらに挙げています。それはどんなシステムでも同一の手順でシステムバックアップとリストアが可能だという点です。
「SAP HANAはこのツールでこの手順、でも別のシステムでは別のツールで、というように、システムごとに異なるツールを使わざるを得ないことが多々ありますが、MIRACLE System Saviorならシンプルにどんな環境でも同じツールと手順でシステムバックアップがとれて、リストアもできる。
これは利用する側にとってものすごいメリットになります」(黒田氏)
ミラクル・リナックスの青山氏もこの話を次のように続けます。
「おっしゃるとおりで、よく聞くのはLinuxのシステムのバックアップはこの方法、Windowsのシステムはあの方法、別のシステムだとこっちの手順という形で、システムごとにばらばらになっていることです。これはトラブルのもとになります。
私たちの製品はつねに同じソフトで、同じ手順、同じ方法でシステムバックアップもリストアもできますので、運用自体が楽になります。しかもマニュアルを読まなくても迷わない、間違いようがないくらいシンプルにできていますし、いちいちSANのケーブルをいったん抜いてどうこう、といったことも必要ありません」(青山氏)
最近の大容量ストレージに対しても、利用しているブロックだけをバックアップ対象とするため、最小の時間でバックアップ可能だと青山氏。
「まるごと、簡単にシステムバックアップがとれるというのは、ある意味画期的」(黒田氏)
システムバックアップではハイパーバイザやOSそのものもバックアップ対象になるため、ツール自身があらゆる環境できちんと起動し、各種ストレージデバイスやブートセクタ、ファイルシステムなどの基本的な構造を正常に認識してブートできなければなりません。MIRACLE System SaviorはFCマルチパス、SANブート、I/O仮想化など最新の業務システムで想定される複雑なシステム構成にも対応しています。
「私たちはLinux OSベンダとしての知見を活かして、そこには大きな自信を持っています。もしも認識できない、対応できないデバイスがあれば、私たち自身で調査し、対応しています」(青山氏)
Dell EMC カスタマーソリューションセンターで動作検証
前述のように、デルとミラクル・リナックスは都内に設置されているDell EMC カスタマーソリューションセンター内のDell EMC-SAPコンピテンスセンターで動作検証などを進めました。
「実際にお客様が利用するさまざまなハードウェアやOS環境を再現して動作確認ができました。今後もいろんな検証をしていきたいと思います」(青山氏)
「カスタマーソリューションセンターではクローズドな環境で本番データを持ち込んでの検証もできますし、より大規模な環境での検証であれば、米国本社のセンターと接続して向こうの環境も利用できるようになっています。ぜひさまざまな検証に活用していただければと思います」(黒田氏)
ミラクル・リナックスは、第13世代の「Dell PowerEdge」サーバに対応強化したMSSの最新版「MIRACLE System Savior V3R2」を提供開始しました。Dell PowerEdge R630などのシステムバックアップとリストアを実証し、仮想化環境のシステムバックアップを支援しています。
両社は今後も協力して、さまざまなサーバ、ストレージの組み合わせで安心して利用できるソリューションを提供していくとしました。
(本記事はミラクル・リナックス提供のタイアップ記事です)
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