Amazon EC2 Elastic GPUsがWindowsに正式対応。Google EarthもCADソフトもゲームも高速実行可能に
AWSは、Amazon EC2の仮想マシンにグラフィック性能などを向上させるGPUを柔軟に追加できる機能「Amazon EC2 Elastic GPUs」がWindowsに正式対応(General Availability)したことを発表しました。
GPUはElastic GPUネットワーク経由でEC2にアタッチされ、EC2にアタッチしたGPUリソースはOpenGL経由で利用可能になります。
CPU、メモリ容量、GPUリソースを柔軟に組み合わせ
一般に、GPUはハードウェア的にCPUと同一筐体内で接続されるため、あるシステムに対して動的にGPUを拡張したり縮退することはできません。
Amazon EC2 Elastic GPUsはこうした固定的なCPU、メモリ、GPUの関係を柔軟に定義できるようにしたもの。アプリケーションに合わせてAmazon EC2で最適なCPU、メモリ容量を選択し、さらにAmazon EC2 Elastic GPUsで適切なGPUリソースを柔軟に組み合わせることができるようになります。
GPUリソースはメモリ容量に応じて4種類用意されており、1GiBのeg1.medium、2GiBのeg1.large、4GiBのeg1.xlarge、8GiBのeg1.2xlargeが選択できます。
3DCGやGoogle Earth、ゲームも高速化
GPUリソースはOpenGL経由で利用できるため、例えば3DCGソフトのBlenderや3Dモデリングを行うGoogle Earthや3D CADソフト、ゲームまで、OpenGLに対応したアプリケーションであればGPUを活用した高速な動作が期待できます。
Amazon EC2 Elastic GPUsは、米東部(北バージニア)リージョンおよび米東部(オハイオ)リージョンで提供されており、Windows対応が開始されました。
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