Google、最新海底ケーブル「FASTER」を計画中の東京リージョンに接続。Google Cloud PlatformやGoogle Appsで活用すると明らかに

2016年7月4日

6月30日に稼働を開始したばかりの、太平洋を横断して日米間をつなぐ最新の海底ケーブル「FASTER」はトータルで毎秒60テラビットもの帯域を実現し、三重県と千葉県の2カ所で国内ネットワークと接続することで災害などによる障害に対する冗長化も果たしています。

このFASTERはGoogle、KDDI、Singtel、中国移動、中国電信など6社のコンソーシアムによるもので、Googleは6分の1である毎秒10テラビットを利用可能。

Googleはこの新しい帯域を、Google AppsとGoogle Cloud Platformのユーザーをサポートするために利用すると、ブログ「Google Cloud Platform Blog: Google Cloud customers run at the speed of light with new FASTER undersea pipe」で明らかにしました。

Google Cloud Platform Blog: Google Cloud customers run at the speed of light with new FASTER undersea pipe

特に、今秋に予定されているGoogle Cloud Platform東京リージョンのユーザーには朗報だろうとのこと。

This is especially exciting, as we prepare to launch a new Google Cloud Platform East Asia region in Tokyo later this year. Dedicated bandwidth to this region results in faster data transfers and reduced latency as GCP customers deliver their applications and information to customers around the globe.

とりわけ、今年終盤、東京に開設予定として準備しているGoogle Cloud Platform西アジアリージョンには朗報だ。このリージョンに対する専用の帯域は、Google Cloud Platformのユーザーにとってアプリケーションや情報を世界中の利用者に高速かつ低遅延で届けることを実現する。

Googleだけでなく主要なクラウドベンダーはいま、グローバルにデータセンターを展開することを積極的に推し進めています。このとき、より高速広帯域なネットワークでこれらデータセンターへの接続を可能にすることは、クラウドベンダーにとって大事な差別化要因となることでしょう。GoogleはFASTERによってその投資を積極的に行っているとのアピールに成功しているのではないでしょうか。

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