国内ユーザーがデータセンターを利用しない理由、トップはセキュリティの不安、2位は社内の都合。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、「2016年 国内データセンターサービスユーザー調査結果」を発表しました。これは国内の企業や団体の外部データセンターサービス利用者を対象とし、アンケート調査によって得られた利用中のサービスや将来の予定などに関する回答をまとめ、分析したものです。
データセンターを利用していないユーザーにとって、利用しない理由としてトップに上がったのが「セキュリティ上の不安」で、二番目の理由は「社内組織の考え方や体制の都合」。三番目の理由が「自社環境の方が安価」となっています(複数回答)。
4位以下は、「自社インフラは自分たちでコントロールしたい」「コンプライアンス上の不安」「自社内ホスティングの方がパフォーマンスが良い」「外部事業者のサービスは柔軟性に欠ける」などとなっています。
データセンターの利用は現在のところ大企業が中心ですが、長期的には中小企業も含めたさらなる拡大が見込めるとIDC Japanは予想しており、今後10年間はプラス成長を続ける可能性が高いとのこと。
その成長を確実なものとするために、データセンター事業者には「セキュリティや信頼性に対して利用者が抱く根強い不安感を払拭するための施策が強く求められている」と、IDC Japan ITサービス シニアマーケットアナリストの吉井誠一郎氏は分析しています。
あわせて読みたい
[速報]GitHub、かんばんライクな新機能「Projects」発表。GitHub Universe 2016
≪前の記事
日本国内で、ガス消火設備の放射音がデータセンターのハードディスクを破壊する可能性についてメーカーが注意喚起済み。実験でも回復不能になる事象を確認