VMwareとGoogleがパブリッククラウドで連携。vCloud AirからBigQueryやGoogle Cloud Storageなどが利用可能に
VMwareとGoogleはパブリックラウドで連携、vCloud Airの機能としてGoogle Cloud Platformを緊密に連携させることを発表しました。
具体的には、vCloud Airから以下のGoogle Cloud Platformの機能が利用可能になります。
- Google Cloud Storage(分散オブジェクトストレージ)
- Google BigQuery(大規模データ処理基盤)
- Google Cloud Datastore(NoSQLデータベース)
- Google Cloud DNS(大規模DNSサービス)
両社の提携に関して、VMwareのクラウドサービスビジネスユニット バイスプレジデントのBill Fathers氏が次のようにコメントしています。
Through this agreement, customers will gain the benefit of both vCloud Air and Google Cloud Platform in a single hybrid cloud service, supported by VMware, and fully compatible with their existing vSphere®-based data center infrastructure
この提携を通じて、お客様はVMwareのサポートの下でvCloud AirとGoogle Cloud Platfromの両方の利点を得ることができるようになります。そしてそれは既存のvSphereベースのデータセンターインフラストラクチャと完全に互換性があるのです。
vCloud Airの利用者はGoogleと個別に契約することなくvCloud AirからGoogle Cloud Platformの機能を利用することができるようになり、またサポートもVMwareが一本化して行うことになると説明されています。サービスが提供されるのは今年後半の予定。
両社ははこの提携を推し進め、VMwareのハイブリッドクラウド管理ツールであるvRealize Cloud Management SuiteでGoogle Cloud Platformも含めて管理できるように検討していることも表明しています。
エンタープライズ向けのパブリッククラウドとしてvCloud Airを本格的に立ち上げたばかりで規模の追求はこれからとなるVMwareと、十分な規模を持つGoogle Cloud Platformを展開しつつもエンタープライズ市場へ本格的に取り組み初めて日が浅いGoogleの両社は、うまい補完関係にあるように見えます。