[速報]マイクロソフトが「PowerApps」を発表。パワーユーザー向けのモバイルアプリ開発ツール
マイクロソフトはスペインのバルセロナで開催中のイベント「Convergence 2015 EMEA」で、パワーユーザー向けのモバイルアプリケーション開発ツール「PowerApps」を発表しました。今日からプレビュー公開が始まっています。
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PowerAppsは、クラウドベースの開発ツール。パワーユーザーがスマートフォンやタブレットに対応した業務用のモバイルアプリケーションを、簡単に開発することを目的としています。
データソースとして、Office 365、Dynamics CRM、Salesforce.comやDropbox、Google Drive、OneDrive、Yammerなどのクラウドサービスだけでなく、オンプレミスのSQL ServerやOracle Database、SAPなどとも接続可能です。
「Excelの簡単なマクロなどを使いこなすパワーユーザーが、PowerAppsのキーとなるユーザーだと考えている」(マイクロソフト チーフマーケティングオフィサー Chris Capossela氏)。
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基調講演で行われたPowerAppsのデモ
PowerApsの画面(Windowsデスクトップアプリケーションの画面)。多数のテンプレートがあらかじめ用意されており、ここから作り始められる。これはスマートフォン用のテンプレート。
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今回はSharePointにリストデータとして入っている、デバイスの価格一覧表をモバイルデバイスでも見られるようにする。
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PowerAppsからデータソースとしてSharePointを選択(PowerAppsとデータソースとの接続は、あらかじめIT部門によって設定されていることが想定されているようだ)。
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そしてPowerAppsでアプリケーションを生成。
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PowerAppsはデータソースに接続、参照したデータを基にインテリジェントにデータレイアウトを行う。ここでは画像がデータに含まれていたため、それを自動的に一覧として並べている。
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画面を2列のレイアウトにし、カラースキームの変更などのカスタマイズも、右側のペインから選択してクリックするだけ。
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続いて、一覧画面からクリックして遷移した個別製品画面のカスタマイズ。営業担当が画面からディスカウントレートを設定するためのスライダーと、マネージャにディスカウントの承認をもらうための承認依頼ボタンを追加。
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承認のためのワークフローも「PowerApps」で定義。承認依頼ボタンがクリックされたらOffice 365経由でマネージャにメールを出し、認否もメールで受け取ると同時に、Dynamics CRMにレコードを1つ追加する。
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ワークフローをさきほどのアプリケーションと連係。できあがったアプリケーションをiPhoneから使ってみる。
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あらゆるデバイスで使え、さまざまな業務アプリケーションと連係するアプリケーションが簡単に開発できる。同僚とこのアプリケーションをシェアするのも簡単だ。シェアボタンを押してメールを出せばいい。ドキュメントを共有するようにアプリケーションを共有できる。