OpenStack、11番目のリリース「OpenStack Kilo」が公開。ベアメタルサービス「Ironic」フル実装、ストレージはイレイジャーコーディングに対応
オープンソースで開発されているクラウド基盤ソフトウェアのOpenStack、11番目のリリースとなる「OpenStack Kilo」が公開されました。
Kiloのおもなコンポーネントにおける新機能は以下の通り(日本語版のリリースノート)。
Nova Compute
APIのマイナーバージョンアップにより、バリデーション機能を付加して安定性などを強化。
Swift Object Storage
イレイジャーコーディング(消失訂正符号)にべータ版ながら対応したことで、よりコスト効果が高く堅牢性のあるストレージサービスを提供可能に。
Cinder Block Storage
暗号化ボリュームもバックアップが可能に
Neutron Networking
サブネット割り当て機能により、あらかじめ定義したアドレスプールからサブネットの作成が可能に
Ironic Bare-Metal Provisioning
ベアメタルのプロビジョニング機能がはじめてフル実装されました。IronicはすでにRackspace OnMetalの本番環境で使われているとのこと
Keystone Identity Service
パブリッククラウドとプライベートクラウドなどマルチクラウドでのIDのフェデレーションが拡張されました
OpenStackは6カ月ごとに新しいリリースを公開することになっており、今回の「Kilo」は昨年10月に公開された「Juno」に続くリリースとなります。そしてKiloの次に今年10月にリリースされるのは、アルファベットのKに続くLで始まる「Liberty」です。
来週にはOpenStack Design Summitが開催され、Libertyの目標について議論が行われる予定です。そして来年4月にはMで始まるリリース(名称未定)が続くことになるわけです。
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