Go 1.5が登場、Androidに続いてiOSアプリも開発可能。ガベージコレクションも大幅に改善
Go言語のバージョン1.5となる「Go 1.5」が登場しました。
2014年12月リリースのGo 1.4でAndroidのネイティブアプリ開発に対応したのに続き、Go 1.5ではGo mobile projectによってdarwin/armアーキテクチャとdarwin/arm64アーキテクチャに対応し、iOSアプリのネイティブアプリの開発を可能にしています。
ガベージコレクタが完全に再設計されたおかげでガベージコレクションに伴う停止が大幅に減少し、スケジューラの改善によって並列処理可能なプロセッサ数(GOMAXPROCSパラメータで指定できる値)のデフォルト値が1から論理CPUの数へと変更されています。
go tool traceコマンドは新しくなり、実行系に新しく組み込まれた機能によってトレース結果をWebブラウザからビジュアルに参照できるようになりました。
また、これまでコンパイラとランタイムのソースコードに含まれていたC言語のソースコードがなくなり、Go言語はGo言語自身とアセンプラで記述されるようになりました。
Go言語は2009年に開発が始まった言語で、シンプルにコードを記述でき、タイプセーフかつメモリセーフにできているため安全なプログラムを記述しやすく、並列処理の記述も容易、コンパイルや実行が高速などの特長があります。
これまで主にサーバサイドのアプリケーションを記述するのに使われていましたが、今後モバイル開発の分野でも使われていくことになりそうです。
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