最初の「Ember.js 2.0」ベータ版が登場、ReactのようなVirtual DOMを採用した高速レンダリングエンジンGlimmerを搭載。1.x系は1.13で終了へ
クライアントサイドのMVCフレームワーク「Ember.js」のメジャーアップ版となる「Ember.js 2.0」の最初のベータ版が登場しました。
Ember.js 2.0はメジャーバージョンアップながら、1.x系からの大きな機能追加や変更が行われているわけではなく、1.x系で非推奨となった多くの機能を削除しInternet Explorer 8のサポートも終了、今後の進化に向けてブラッシュアップしたバージョンと言えます。
そのためEmber.js 2.0は1.xの機能のほとんどを引き継ぎ、大きな互換性の問題は発生しない模様です。
2.0への引き継ぎバージョンとなる1.13も同時リリース
Ember.js 2.0と同時に1.x系最後のリリースとなる予定のEmber.js 1.13.0もリリースされました。
1.13では、Ember.jsのレンダリングエンジンとして3度目の大幅な改良が加えられたGlimmerレンダリングエンジンを搭載。ReactのようにVirtual DOMを内部に持ち、書き換えの差分だけを実際のDOMに反映させることでよりより高速なDOMの書き換えを実現しています。GlimeerはEmber.js 2.0でも搭載予定。
1.13は2.0への引き継ぎバージョンでもあり、1.13で非推奨となったAPIを使わずに実装したEmberアプリケーションであれば、Ember.js 2.0で問題なく実行できるはずだとされています。
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