Amazonクラウド、MySQL互換でクラウドに最適化したデータベース「Amazon Aurora」を本番環境でも利用可能に。可用性99.99%、容量64TBまで
Amazonクラウドは、MySQL互換でクラウドに最適化した性能と可用性を実現するデータベースサービス「Amazon Aurora」が、本番環境でも利用可能になったと発表しました。
まずは米国西リージョン、米国東リージョン、ヨーロッパリージョンで利用可能となり、順次リージョンの拡大を行っていくとのことです。
商用RDB並の性能と機能
Amazon Auroraは、昨年2014年11月に開催されたイベント「AWS re:Invent 2014」で発表されたデータベースサービス。
クラウドサービスとしてMySQL互換で商用のリレーショナルデータベース並みの性能と機能、可用性を実現すべく開発されたと説明されており、ハイパフォーマンスな性能と99.99%の可用性、インスタンスやディスクの障害からの自動復旧、64TBまでのストレージの自動拡張機能などを備えています。
Amazon Auroraでは、高性能と高可用性などを実現するために、データベースエンジンがクラウドに最適化されているのが特長です。
高性能を実現するために書き込み処理はSSDベースのディスクアレイに10GBずつのブロックで分散して行われます。また高可用性のためにデータは自動的に3つのアベイラビリティゾーンのストレージに複製され、さらにアベイラビリティゾーン内で2つの複製が作成されます。
ストレージ容量の追加は自動的に行われるためデータベースを止める必要はなく、最小10GBから最大64TBまで拡張。
Amazon S3へのバックアップもデータベースインスタンスへ負荷を与えずにバックグラウンドで行われ、1秒の粒度で過去の状態へ復元可能。
耐障害性では、同時に2つのディスク障害までは書き込み処理が継続し、同時に3つのディスクが障害を起こしても読み込み処理が可能。またインスタンスやディスクの障害が発生した場合、自動で復旧処理が行われます。
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