NEC、クラウド設計パターンを18種類公開、今後も追加予定。「NEC Cloud IaaS設計パターン集」
NECは同社が提供しているクラウドサービス「NEC Cloud IaaS」を用いて設計・構築する際によくある利用パターンを解説した「NEC Cloud laaS 設計パターン集」を公開しました。
それぞれのパターンは、まず「お客様ニーズ」とそれに対する解決策が短いテキストで示され、解決策を実現する方策が「パターンの説明」として次のように示されます。
その後、このパターンのメリットや注意点などが続けて説明されます。
現在公開されているパターンは以下の18種類。
基本パターン
可用性を向上するパターン
性能を向上するパターン
信頼性を向上するパターン
セキュリティを向上するパターン
運用効率化のパターン
ハイブリッドのパターン
今後さらに、オンプレミスピーク対応、ハウジングピーク対応、データ移行、NW移行、DNS移行などさまざまなパターンを追加予定としています。
クラウドエコシステム形成のためのパターン集
IaaS型クラウドサービスは、仮想サーバやストレージにも複数の種類があり、さらにロードバランサやファイアウォール、ネットワーク機能なども考慮すると多数の組み合わせが考えられます。
用途ごとにこれらのサービスを適切に組み合わせるには一定の知識や経験が必要です。パターン集はそうしたノウハウを、これからクラウド上でシステム構築を行うエンジニアのために分かりやすく簡潔にまとめたものです。
すでに、Amazonクラウドでは「AWSクラウドデザインパターン」があり、Microsoft Azureにも同様に「クラウドデザインパターン」やクラウドデザインパターンや「Microsoft Azure 自習書」などがあります。
クラウドベンダは今後、自社のクラウドの利用を広げるためにSIerなどと積極的にエコシステムを形成することが求めらています。クラウドデザインパターンの公開は、こうしたエコシステム形成を促進するためのものといえるでしょう。
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