EMC、「クラウドのストレージより安価」なエクサバイトクラスのストレージ機器「EMC Elastic Cloud Storage」発表。EMC World 2014
EMCはラスベガスで開催中の「EMC World 2014」で、クラウドスケールのストレージを簡単に実現できるアプライアンス「EMC Elastic Cloud Storage Appliance」(EMC ECSアプライアンス)を発表しました。
EMC ECSアプライアンスはコード名Project Nileと呼ばれていたもので、オブジェクトストレージ、HDFS、ブロックストレージに対応。エクサバイトクラスまで拡張でき、企業のデータセンターからデータセンター事業者まであらゆる環境に対応できるというもの。
内部は同社のSoftware-Defined Storageを実現する「ViPR」ソフトウェアとコモディティサーバ(x86サーバ)で構成されており、これによって安価かつ柔軟なストレージ機器を実現しています。
同社はViPRの新バージョンとなる「ViPR 2.0」も合わせて発表しており、このバージョンからコモディティサーバと内蔵ストレージ、いわゆるJBOD(Just Bunch of Disks)の構成に対応しました。
EMC ECSアプライアンスはオブジェクトストレージ、HDFS、ブロックストレージの容量や性能を柔軟に構成できます。
Amazon S3やGoogle Cloud Storageより安いストレージ機器
EMC CEOのDavid Goulden氏が強調したのは、5ペタバイト以上のデータ保有にかかるコストについてAmazon S3やGoogle Cloud Storageと、EMC ECSアプラインスで4年分の総所有コスト(TCO)で比較した場合、EMC ECSアプライアンスの方が安いという点です。
EMC ECSアプライアンスは「パブリッククラウド体験をより安く提供する」とGoulden氏は説明し、これを大規模データを扱う企業のデータセンターやクラウド事業者向けに提供していきたい考えを示しました。
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