[速報]Docker Hub発表。ビルド、テスト、デプロイの自動化、Dockerイメージの管理など。Dockerのプラットフォーム化を推進
Dockerの開発元であるDocker社は、Docker 1.0の発表とともに、Dockerを基盤としたアプリケーションの開発、配布、実行のための一連の機能を備えたサービス「Docker Hub」を発表しました。
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Docker Hubは、GitHubやBitbucketなどのソースコード管理ツールと連係して自動的にコードをビルドする機能や、AmazonクラウドのAWS Elastic BeansTalkやGoogle Compute Engine、Rackspace、Red HatのOSなどと連係してアプリケーションをデプロイする機能、実行可能なアプリケーションのDockerイメージを管理する機能などを備えたサービスだと説明されています。
これらの機能によって、ビルド、テスト、デプロイの一連の継続的インテグレーション/継続的デプロイを実現しつつ、物理サーバにも、仮想サーバにも、クラウドにもアプリケーションを配布するワークフローを実現するようです。
So, what is Docker Hub? Put simply, Docker Hub is about content, collaboration, and workflow. Intimately tied to the Docker Engine, Docker Hub provides a wide range of services for distributed applications, including container image distribution and change management, user and team collaboration, lifecycle workflow automation, and third-party services integration.
Dokcer Hubとは何か? シンプルに言えば、Docker Hubとはコンテンツ、コラボレーション、そしてワークフローを備える。Dockerエンジンと緊密に連携し、アプリケーションの配布、コンテナイメージの配布、更新管理、ユーザーやチームでのコラボレーション、ライフサイクルワークフローの自動化、そしてサードパーティのサービスとの統合など幅広い機能を提供する。
Dockerはプラットフォームであり、Docker Hubはその一部
Docker社は、コンテナ型仮想化を実現するDockerと、アプリケーションの開発や配布を統合するDocker Hub、API、サードパーティによるエコシステムを指して、「Dockerはプラットフォームであり、Docker Hubはその一部である」としています。
ここから見えてくるのは、Docker社のチャレンジは単にLinuxのコンテナ技術を製品化するだけでなく、これまで主にOSベンダーが築いてきたOSを中心とした開発ツールやアプリケーションベンダーとのエコシステムを、コンテナ型仮想化技術を核に再構築しようとしているところです。
いまのDockerの勢いを見ていると、このエコシステムの構築とDockerのプラットフォーム化の実現は一定のに説得力があるように思います。
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