JIRA、SourceTreeなどで知られるアトラシアンが日本で本格展開へ。日本法人設立
バグトラッキング機能などを備えたプロジェクト管理ソフトの「JIRA」や、無料のGitクライアントの「SourceTree」、ソースコードホスティングの「Bitbucket」などで知られるアトラシアンが日本法人を設立。日本市場での本格展開を明らかにしました。
あわせて、JIRAや企業向けWiki機能を備えたコラボレーションソフトの「Confluence」、テストツールの「Bonfire」などをオンデマンドサービスとして利用可能な「アトラシアン オンデマンド」の日本語版も正式リリースされました。
ナレッジワーカーのコラボレーションにも使える
アトラシアンはこれまで日本法人はありませんでしたが、2010年から日本人のジャパンマーケティングマネージャ1名が国内で活動しており、主要な製品の日本語化なども行われていたため、事実上の日本市場参入はすでに行われていました。

同社の製品はもともとソフトウェア開発の生産性向上にフォーカスしたものですが、最近ではJIRAやConfluenceなどがコンテンツ管理やナレッジワークのためのコラボレーションなど、ナレッジワーカーにも使われ始めています。
記者発表のために来日したオーストラリア本社 Atlassian プレジデントのジェイ・サイモンズ(Jay Simons)氏は、同社製品はプロダクト開発にフォーカスするようになってきていると説明します。
「10年前は、ソフトウェア開発者たちがチームとしてコラボレーションし、企画担当者とはメールのやりとりで済んだ。しかしいまはソフトウェア開発者と企画やマーケティングは1つのチームとしてコラボレーションする必要がある。JIRAとConfluenceはタスクや課題をワークフローの中でうまく扱えるようにできているため、そうしたナレッジワーカーのコラボレーションに使えるだけではなく、人事や経理と言ったナレッジワークでのコラボレーションにも使える」(サイモンズ氏)。
日本法人の代表取締役社長に就任したスチュアート・ハリントン氏は、同社製品を日本に展開することで、日本の企業に生産性向上をもたらしたいと語りました。「日本の企業をもっとオープンにし、効率を高めていくことを進めていきたい」(ハリントン氏)。
ちなみにハリントン氏は13歳まで日本で生活し教育を受けているとのことで、まったく普通の日本語を話していました。
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