Google、「Chromecast」発表。わずか35ドルで、テレビをオンラインビデオ対応にする新デバイス
新Nexus 7の発表に続き、Googleは新しいデバイス「Chromecast」を発表しました。家庭のテレビでオンラインビデオを見ることができる機能を備えたこのデバイスは、わずか35ドル。Chrome OSのテクノロジーを応用したものです。
GoogleはこれまでにもGoogle TVなどで家庭用テレビのネット対応に挑戦してきましたが、成功したとはいえません。Chromecastは、普及したスマートフォンやタブレットを利用してテレビをオンライン化するという、新しいアプローチによる取り組みです。
Chrome OSをシンプルにした「Chromecast」
新Nexus 7の発表に続き、Chrome関連の発表。再びSundar Pichai氏登壇。
オンラインビデオは1カ月あたり2000億回も見られるようになっており、そのうち北米での49.4%はNetflixとYouTubeが占めている。
しかしそのオンラインビデオをテレビで見るのは簡単ではない。
私たちはChromeをベースにして、この問題を解決する。簡単に使えて、AndroidやiPhone、PCなどのクロスプラットフォームに対応する。
新しいデバイス、「Chromecast」を発表する。これはChrome OSをシンプルにしたバージョンだ。
これをテレビのHDMIポートに差すと、テレビでオンラインビデオが見られるようになる。
使い方は簡単だ。例えば、Nexus 4でミュージックビデオをYouTubeアプリから見ているとする。ここでCastボタンを押して、リビングルームのテレビを選択する。
するとテレビに差してあるChromecastがテレビのスイッチを入れて、ミュージックビデオの再生を始める。
Nexus 4でボリュームを操作すれば、テレビのボリュームも連動する。
この時点でChromecastはYouTubeとダイレクトに通信しているので(つまりNexus 4経由でストリーミングをしているわけではないので)、Nexus 4側は解放されて好きなWebを見たりすることができる。
iPhoneのYouTubeアプリでも同じことができ、動画配信サイトのNetflixアプリでも使うことができる。
PCからでもChromecastが使える。Google+の写真アルバムをChromecastでテレビから再生できる。
デベロッパーが自身のアプリケーションをテレビにキャストできるようにGoogle Cast SDKを用意した。デベロッパープレビューを今日公開する。Android、iOS、Chromeに対応。
ChromecastはYouTube、Netflix、Google Play Music、Google Play Movieなどで利用できる。
Chromecastの価格は35ドルだ。家中のテレビに利用できる値段だろう。今日の午後から、Amazon.com、Best Buy、Google Playなどで販売開始。
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