[速報]Windows 8の次期プレビュー版が6月にリリース。Windows Developer Days基調講演
マイクロソフトでWindows部門のトップ、スティーブン・シノフスキー氏は、都内で開催中のイベントWindows Developer Dayのために来日、Windows 8の開発が順調に進んでいることを基調講演で明らかにしました。
「Windows 8の開発は順調に進んでおり、6月第1週に、Windows 8のRelease Previewを公開することをここに発表します」(シノフスキー氏)。Release Previewは、Release Candidateと呼ばれていたものに相当するようです。
Windows Developers Dayは、Windows 8にフォーカスしたデベロッパー向けのイベント。基調講演での新しい発表はPreview Releaseについてのみでしたが、このイベントの最大の意義は、Windows部門のトップであるスティーブン・シノフスキー氏が来日し日本のデベロッパー向けに直接Windows 8に対応したアプリケーションを開発してくれるよう訴えるところにあります。
Windowsを再創造したWindows 8
米マイクロソフト Windows&Windows Live担当プレジデント スティーブン・シノフスキー氏。
Windows 8は、Windowsの再創造(Reimagined)であり、チップセットからユーザー体験まであらゆるものを見直した。タッチ操作でもマウスでもキーボードでも使いやすいように作っている。
Windows Storeが備わり、ユーザーは欲しいアプリケーションをすぐに入手できると同時に、デベロッパーは世界に向けてアプリケーションを販売できる。
しかもこれらはセキュアで堅牢なWindowsの確固たる基盤のうえに構築されている。
USBでWindows 8を持ち歩けるWindows To Go
日本マイクロソフト Windows本部 本部長 藤本恭史。
Windows 8は、Windows 7の堅牢制、セキュリティ、性能を基に、いまのWindowsに求められるもの、ワークスタイル、ライフスタイルに合ったものを考えて再創造したもの。
電源を入れたらすぐに立ち上がり、コネクテッドスタンバイで休止状態でもメールやインスタントメッセージの到着が分かる。
既存のWindows 7対応のアプリケーションは、Windows 8のデスクトップモードで動かせる。Windows 8のデスクトップモードにはスタートボタンがなく、その代わりの機能が用意されている。
Windows 8では、OS側のプロセスの最適化などを突き詰めていったので、既存のアプリでもより快適に動くようになっている。
企業向けの特徴的な機能の1つに「Windows To Go」がある。これは、USBからWindows 8をブートする機能。自分のWindows環境を持ち歩けるようになる。場所にとらわれないフレキシブルな働き方、PCが壊れてしまった場合などでもビジネスの継続性が実現できる。
USBを抜けばPCがロックされ、60秒たつと自動的にシャットダウンされ環境が残らないようになっている。
Release Previewを6月第1週にリリースする
再びシノフスキー氏。
Windows 8のMetroスタイルアプリは、WinRTが基盤となりC、C++、C#、VB、HTML5/CSS/JavaScriptなどデベロッパーが好きな言語で開発できる。
Windows 8はハイエンドからローエンドまでどんなマシンでも最高の使い心地を提供する。東芝の新型スレートPC、ソニー VAIO Lの新型のプロトタイプなどがあるが、ここでいちばんのお気に入りはこのビッグボードだ。黒板のようなアプリケーションも実現できるだろう。
Windows 8はこれからRC、RTM、GAと製品化に向かって進んでいく。開発は順調に進んでいる。そしてここで6月第一週にRelease Previewをリリースするとここで発表する。
ぜひWindows 8をいまのうちから体験してみていただきたい。