HadoopのClouderaが日本法人を設立。国内ビッグデータ市場拡大に向け、新日鉄ソリューションズと提携
Hadoopの生みの親Doug Cutting氏が所属し、Hadoopの商用ディストリビューションなどを提供している米Clouderaが、日本法人として「Cloudera株式会社」を設立すると発表しました。プレスリリースから引用します。
Cloudera株式会社は、Hadoopの導入を検討中、もしくはすでにHadoopを導入している日本企業に対し、ClouderaのHadoopディストリビューション「Cloudera's Distribution Including Apache Hadoop」や、サポートサービスを同梱した「Cloudera Enterprise」の提供、および国内でのHadoopトレーニングや資格試験の開催を強化し、日本におけるビッグデータ市場の活性化を目指します。
Clouderaはすでに昨年夏から実質的に日本で活動しており、国内でのソフトウェアやサポートの提供などを行っていました。今回の発表は、正式に日本法人を設立したことで、体制強化と取り組みの本格化を示すことが狙いだと思われます。
新日鉄ソリューションズと提携
この発表と同時にClouderaは、アジア・太平洋地域における初の認定販売代理店として新日鉄ソリューションズと契約したことも発表しました。
新日鉄ソリューションズは、Clouderaのディストリビューション、管理ツール、サポートサービスなどで構成されるサブスクリプションモデルの「Cloudera Enterprise」の提供を行います。
クラウドとHadoopの登場が大きなきっかけとなって大きな盛り上がりを見せているビッグデータ市場には、すでにIBMやオラクル、EMCなど大手企業がそれぞれのHadoopを用意して本格的な参入を始めています(オラクルのHadoopはClouderaのもののようですが)。その中でHadoopの元祖といえるベンチャー企業のClouderaがどこまで食い込めるか。「ビッグデータ」がややバズワードの旬を過ぎたように思える日本市場では、これからが本番となりそうです。
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