IBMもNoSQLデータベースを製品化へ。オープンソースを基に
オラクルがNoSQLデータベース製品をリリースしたのに続き、IBMも企業向けデータベースとしてNoSQLの製品化を明らかにしました。
IBMのデータベースサーバ担当CTOでバイスプレジデントのCurt Cotner氏は、10月23日にラスベガスで開催された同社のイベント「Information OnDemand 2011」で、NoSQLデータベース製品の提供を明らかにしました。来年登場予定で、DB2とInformixユーザーに無償で提供されるとのこと。
同氏の発言は、Information OnDemand 2011のインタビュー動画で参照できるほか、米SearchDataManagement.comの記事「IBM to unveil NoSQL technology inside DB2」が伝えています。
オープンソースのNoSQLデータベースがベース
米SearchDataManagement.comの記事によると、NoSQLデータベースはDB2とInformixの顧客向けに提供される予定です。
All of the DB2 and IBM Informix customers will have access to that and it will be part of your existing stack and you won't have to pay extra for it,
すべてのDB2とInformixの顧客はこれにアクセスでき、既存のスタックの一部として追加料金なしに入手できます。
Cotner氏によると、NoSQLデータベースをDB2に組み込み、DB2のテーブルにデータをストアしロギング機能などを利用できるようにした結果、動作速度がオリジナルのNoSQLデータベースに比べて4倍も高速になったとのこと。
さらにDB2に組み込んだことで、DB2が持つ信頼性、可用性などをNoSQLデータベースが得られたとしています。
IBMが提供予定のNoSQLデータベースはオープンソースを基にしたもの。オープンソースのNoSQLデータベースは多数ありますが、具体的にどれなのか、その名前は明かされていません。
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