EPUB 3に対応した電子書籍の作成チュートリアル公開
JEPA(日本電子出版協会)とイーストは、EPUB 3に対応した電子書籍の作成方法を解説した「EPUB日本語文書作成チュートリアル」と、EPUB 3に対応した電子書籍リーダーを実装するためのガイドラインのための「EPUB日本語文書対応Reading System実装ガイドライン」の公開を開始しました。
公開は、イーストが開設したEPUB 3.0のポータルサイト「epubcafe」のコンテンツとして行われています。
仕様を補完するための資料
EPUB 3はIDPF(International Digital Publishing Forum)が現在策定中の電子書籍の仕様で、これまで日本語で読める詳しい解説はありませんでした。今回のEPUB日本語文書作成チュートリアルとEPUB日本語文書対応Reading System実装ガイドラインは、日本語で読めるはじめての詳しい情報です。
ただし、両文書はEPUB 3の仕様書をかみ砕いて解説するものではなく、補完する位置づけにあります。
EPUB日本語文書作成チュートリアルは、オープンソースのEPUB制作ツールsigilで作成したファイルに対して不足している情報などを加えてEPUB 3対応にするための手順や、外字、異体字を用いる方法、縦組みやルビを実現する方法などを紹介しています。
EPUB日本語文書対応Reading System実装ガイドラインでは、EPUB 3の仕様書に記述されている内容について、統一的解釈が得られない部位についてどう解釈するべきか、参考情報として提供されています。基本的にはEPUB 3の仕様書を理解したうえで参照する資料という位置づけになっています。
EPUB 3の仕様は5月の完成を予定しており、これらのドキュメントも今後さらに内容の充実を図っていく予定とのことです。
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