[速報]セールスフォース・ドットコムがChatterの新機能とHTML5によるタッチUI対応を発表。Dreamforce'11
セールスフォース・ドットコムは同社のイベント「Dreamforce'11」をサンフランシスコで開催しています。日本時間の今日未明に行われた初日の基調講演では企業がソーシャルメディアを使いこなす「ソーシャルエンタープライズ」がテーマ。同社の企業向けソーシャルツール「Chatter」の新機能などが発表されました。
初日の基調講演で発表されたChatterの新機能を中心に紹介しましょう。
どうしたら企業はソーシャル化できるだろうか?
セールスフォース・ドットコム 会長兼CEOマーク・ベニオフ氏。
われわれは生まれながらのクラウド企業から、ソーシャル企業へと生まれ変わる。
利用人数でソーシャルネットワークが電子メールを上回った。そしてWebへアクセスするデバイスとして、スマートフォン、タブレットの利用がPC以上に急速に成長している。変化が起きているのだ。
この変化はコンシューマだけでなくエンタープライズでも起きている。
しかしここには断絶がある。顧客はソーシャル化されているのに、企業はソーシャル化から取り残されているのだ。どうしたら企業はソーシャル化できるだろうか?
3つのステップが考えられる。
ステップ1では、ソーシャルメディアをデータベースとして使う。FacebookやTwitterでの顧客のつぶやきを追跡し、顧客から多くを学ぶことができる。
ステップ2では、社員のコラボレーションにソーシャルメディアを使う。
ステップ3は今年始まった動きだが、ソーシャルネットワークに顧客や自社のプロダクトを入れていく。顧客とプロダクトのソーシャルネットワークを作っていく。
Chatterにインスタントメッセージや画面共有機能
Chatterの新機能、ソーシャルコンタクト機能では、Chatterから顧客がTwitter、Facebookなどで誰とつながっているか、何をつぶやいているかといったソーシャルプロファイルを見ることができる。顧客が何を好んでいるのか、といったことを知ることができる。
Chatterは、FacebookやTwitterなどからインスパイアを得て開発した、企業向けのソーシャルツールだ。
Chatterはプロファイル、ステータスアップデート(タイムライン)、ファイル共有などのソーシャルメディア機能を備えている。ビデオを埋め込めるようにもなった。
これらに加え新機能「Chatter Now」では、誰がログインしているかというプレゼンスの機能、インスタントメッセージング機能を搭載。スクリーン共有もできる。
さらに、ChatterにサードパーティのアプリケーションをインテグレーションできるAPIを用意した。
また、従業員のソーシャルネットワークのグループに顧客を参加させることもできる。これで顧客とも容易にコラボレーションできるようになる。
タッチUIにも自動的に対応
新しいデバイスへの変化は、ソフトウェアの変化を引き起こしている。HTML5がそれだ。次世代のデバイスと次世代のソフトウェアの組み合わせは、新しい時代のプラットフォームになる。
「touch.salesforce.com」を発表する。Salesforce.comのすべてのアプリケーション、タブ、ページレイアウト、メニューバー、カスタムオブジェクトまで、どんなインターフェイスも自動的にタッチ対応になる。
iPad、Androidタブレット、iPhone、Androidスマートフォンなど、どんなデバイスにも対応する。
TwitterやFacebookのつぶやきにChatterで対応
さらに新機能「Chatter Service」を紹介する。これはカスタマサービスをさらに新しい段階へ進めるものだ。
顧客がTwitterやFacebookページのウォールに疑問を投稿する。カスタマサービスはどう対応すべきだろうか?
これらはすべてChatter Serviceの画面に統合されて表示され、カスタマサービスはここからナレッジベースのリンクとともにTwitterやFacebookなどへの返事をすることができる。
これがあるべき姿だ。カスタマサービスが顧客のコミュニティに参加できるのだ。
基調講演ではこの後、Chatterを用いて顧客を巻き込んだソーシャルネットワークを構築したバーバリーやトヨタの事例が紹介されました。
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