米Yahoo!もIE6のサポートを今年で終了と発表
Yahoo! Japanが12月中旬から順次Internet Explorer 6(IE6)のサポートを終了すると報道されていますが、米Yahoo!も、今年いっぱいでInternet Explorer 6のサポートを終了すると表明しました。
現在、米Yahoo!においてInternet Explorer 6は、最優先サポートの「A-grade」となっていますが、この扱いは2010年第4四半期で終了。2011年第1四半期からは、最低限のサポートとなる「C-grade」へと格下げになることがYahoo! User Interface Blogのエントリ「Graded Browser Support Update: Q4 2010」で明らかにされました。
来年からはレイアウトもAjaxの動作も保証されず
米Yahoo!は四半期ごとにGraded Browser Support、つまりどのブラウザを優先的にサポートするのかをブログで発表しています。今四半期、つまり2010年第4四半期は以下のようになっています。
Yahoo!はWebブラウザを「A-grade」「C-grade」「X-grade」の3つに分けています。
A-gradeは、最優先でサポートするWebブラウザです。最新機能と優れた表示機能を提供します。品質管理テスト(QAテスト)では、A-gradeのすべてのWebブラウザを対象として行われ、バグは最優先で解決されます。
C-gradeは、基本的なコンテンツと機能が利用できるレベルのサポートです。品質管理テストではこのWebブラウザのいくつかをサンプリングして行われます。発見されたバグは高い優先度で解決されます。
X-gradeは、A-gradeでもC-gradeでもないWebブラウザです。X-gradeのWebブラウザを対象とした品質管理テストは行われず、バグ対応もしません。
現在、Interenet Explorer 6はA-gradeサポートになっていますが、「Graded Browser Support Update: Q4 2010」の「GBS Forecast」に以下のような記述があります。
We expect to make the following changes in the Q1 2011 GBS update:
- Discontinue A-grade for Internet Explorer 6, moving it to C-Grade.
Internet Explorer 6のA-gradeサポートを終了し、C-Gradeにする。つまり来年もInternet Explorer 6で米Yahoo!を表示し、見ることはできますが、美しいレイアウトやAjaxの機能などについては保証されなくなるのです。
Internet Explorer 6のA-gradeサポート終了の理由は、「モバイルを含む、最新のブラウザを備えたさまざまなデバイスが広がってきており、それらに対して一貫性のある体験を提供するため」としています。つまり最新仕様をサポートするために、古いブラウザは切り捨てていくということ。
日米ともにYahoo!でのInternet Explorer 6サポート終了は、コンシューマ分野でのInternet Explorer 6の終わりを告げるものとなるでしょう。