いますぐ使える無料のクラウドデータベース「ClearDB」
クラウド上にホスティングされ、バックアップもメンテナンスもしてくれるので運用の手間がかからないリレーショナルデータベース。そんなサービスを開始している提供しているのが「clearDB」です。
1つ前の記事では企業向けのマイクロブログ「Yammer」を紹介し、競合となりそうなセールスフォース・ドットコムのChatterも無料サービスを開始すると紹介しましたが、今回のClearDBも、セールスフォース・ドットコムが発表したばかりの「Database.com」と同様のサービスです。狙ったわけではないのですが……。
clearDBのWebサイトから、どのようなサービスなのかを紹介します。
クラウド上で100%ACID対応のリレーショナルデータベース
clearDBは100%ACIDに対応し、自動的にバックアップされたスケーラブルなデータベースだと説明されています。「What is ClearDB?」のページから主な特徴をあげてみます。
- 100% ACID Compliant Database.
- Automatically backed up and managed by expert database engineers.
- Automatically elastic, and massively scalable.
- Intuitive no-SQL API for those who can't stand SQL.
- Five-nines (99.999%) uptime guarantee for high availability customers.
SQLが使えるのと同時に、SQLを知らない人にもREST/JSON形式のAPIを提供することで使いやすくしているという点も特徴のようですね。Google App EngineやForce.com、Amazon EC2上のアプリケーションなどから利用したり、モバイルデバイスから利用することもおすすめだとのこと。
100MB以内のデータベースなら無料
サービスはすでに開始されており、すぐにサインアップして使えます。
「Service Plans」によると料金は、100MB以内のデータベースで、1カ月あたり4万回のAPIコールまでまでなら無料。1GB以内で100万回までのAPIコールが1カ月あたり10ドル。
最大のプランでは50GBのデータベース、9600万回のAPIコールが1カ月あたり90ドルで提供されています。
データベースの性能と可用性を高めつつ、きちんと運用しようとすると、初期のハードウェアコスト、運用コストともにそれなりの金額をかけなければなりません。それがこのようにクラウドで提供されるのは、利用者にとって非常にメリットのあること。
ちなみにセールスフォース・ドットコムが発表したDatabase.comもREST経由でアクセスするAPIが提供されています。
これまでリレーショナルデータベースにはSQLでアクセスするのが当然と考えられていました。しかしクラウド時代には、リレーショナルデータベースでさえリモートからRESTでアクセスする、ということが普通に行われるようになるのでしょうか。
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