Amazonクラウドの国内データセンターは9月稼働。大手通信事業者のデータセンターを間借り、との報道
6月23日付けの日経コンピュータ誌で「アマゾンの国内データセンター、稼働は9月」とのニュースが報道されています。
Amazonクラウドのデータセンターは米国とヨーロッパに設置されており、さらに今年4月にはシンガポールにデータセンターを開設、そして下半期にはもう1カ所アジア地域に設置される予定です。
もう1カ所の設置場所は明らかにされていませんが、昨年末にはAmazonクラウドの日本法人が設立され、4月からは国内でのデータセンター要員の募集も本格化しており、アジアのもう1カ所が東京になることは確実視されています。
予想通り都内にAmazonクラウドのデータセンターを設置
報道によると、Amazonクラウドのデータセンターの稼働は9月。都内を中心に4~5カ所程度、大手通信事業者の既存設備を間借りする形で構築され、当初は200ラック程度になるとのこと。
ただしAmazonからの正式な発表ではなく、情報源は伏せられつつ日経コンピュータ誌の取材による記事として掲載されています。
AmazonクラウドのエバンジェリストJeff Barr氏が2月に来日した際には、「日本にデータセンターを設置するのであれば、レイテンシーを小さくするために都心に設置する」という主旨の発言をしており、今回の報道もその発言に沿っています。同社は予定通りにデータセンターの設置を進めているとみてよいでしょう。
シンガポールでAmazonクラウドのデータセンターがスタートしたときには、ほぼ同時にAmazonクラウド上でのMySQLなどを提供するPaaSサービスを提供するRightScaleもシンガポールデータセンタでの対応を開始しました。Amazonクラウドの国内データセンター進出に伴い、こうしたクラウドの付加価値を提供するさまざまなベンダの国内での活動も活発になるのではないかと期待されます。
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Amazonクラウドの国内での活動を記事で追ってみましょう。日本法人の発足が昨年(2009年)末、ユーザー会の発足は2010年2月のことでした。